疲れ目を放置したら危険!不調を引き起こす「眼精疲労」
2017.11.02みなさん、こんにちは。院長の中田光紀です。
今回は「眼精疲労」についてお話したいと思います。
目がしょぼしょぼしたり、かすむこと、ありませんか? デスクワークをしている方なら、一日中パソコンの画面を見ているという日も少なくありませんよね。働く女性の多くが常に目に疲れを感じているようです。仕事以外の時間でも、スマホの画面を見ている時間が長い方はさらに目が疲れているかもしれません。放っておくと危険な目の疲れについて、よく知っておきましょう。
▼「疲れ目」と「眼精疲労」の違いとは?
それぞれ、症状に以下のような違いがあります。
疲れ目の症状
・目の奥の痛みや、目のかすみ、ぼやけて見える、異物感
眼精疲労の症状
・目の痛み、頭痛、肩こり、ドライアイ、不眠、吐き気、食欲不振
一晩眠ったりして目を休めれば回復する場合は、疲れ目の可能性が高いです。朝起きてすぐなのに目が疲れている感じが残っていたら要注意です。睡眠をとって目を休めても症状が治らない場合は、眼精疲労かもしれません。また、疲れ目を放置すると眼精疲労になることもあるそうですので、ただの疲れ目だからと放置しないで、こまめに目を休めたりケアするようにしましょう。
▼「眼精疲労」の原因とは?
眼精疲労の原因としては以下のようなものが挙げられます。
1.パソコンやスマホの長時間使用
パソコンやスマホの画面を見ているとまばたきの回数が減り、目が乾くことで目が疲れやすくなってしまいます。さらに長時間画面を見ていると目の筋肉が緊張して、目が疲れる原因となります。また、パソコンやスマホの画面が発しているブルーライトも目の疲れの原因となります。気になる方は、ブルーライトをカットする専用メガネの使用なども試してみてはいかがでしょう。
2.ストレス
ストレスにより自律神経の働きが悪くなると、目のピント調整がうまくできなくなることがあります。ストレスによる眼精疲労は、倦怠感や吐き気などの症状を引き起こすこともあるそうですので、注意が必要です。
3.メガネやコンタクトが合っていない
メガネやコンタクトの度数が合っていないと、目が疲れる原因となり、眼精疲労を引き起こしやすくなります。こまめに度数が合っているかチェックするようにしましょう。
4.空気の乾燥
空気が乾燥していると目の水分も蒸発しやすくなり、ドライアイの原因となります。エアコンなどで乾燥した部屋にいる場合は、加湿器などを使用して目を乾燥から守りましょう。
▼「眼精疲労」を放置すると、どうなるのか?
目の疲れは自覚していても、たかが目の疲れくらい大丈夫と思っていませんか? 眼精疲労を放置しておくと、目の疲れが体全体に影響することもあります。疲労感、頭痛、肩こり、吐き気、便秘、倦怠感などの症状にくわえて、ひどくなると不眠や自律神経失調症などを引き起こすこともあります。
特に同じ姿勢でパソコンの操作などしていると、肩こりや頭痛などの症状を引き起こしやすくなります。眼精疲労を放置しておくと視力の低下にもつながることもありますので、専門の医師に相談しましょう。
▼「眼精疲労」の予防法と改善法
眼精疲労の予防法と改善法をご紹介します。普段から予防を心がけて眼精疲労にならないようにしておきましょう。
1.目を休める
長時間作業している場合は、たまに画面から目をそらして、遠くの景色を見るようにすると目がリラックスします。睡眠をたっぷりとることも、目の休息になります。
2.目を温める
蒸しタオルなどで目や目の周りを温めると、血行がよくなり目の疲労も改善されるそうです。目の周りを温めるのはリラックス効果があるので、体の中の疲労物質が取り除かれます。
3.目の疲れをとるストレッチ
まばたきをするだけでも目のストレッチになり、凝り固まった目の筋肉がほぐれて血行もよくなります。目が疲れたと感じたときは意識的にまばたきをしてみましょう。目を閉じて、パッと目を開ける。これを数回繰り返します。目を閉じたまま眼球を回すのも目のストレッチになるので、おすすめです。パソコン、スマホ、テレビと現代の生活は目を酷使することが多くなっています。少しでも目を休める機会を作って、いたわるようにしましょう。
肩こりや頭痛など原因不明の体調不良が続いている方は、眼精疲労が原因となっているかもしれません。症状など心当たりがある方は、一度眼科で相談してみることをおすすめします。
梅ヶ丘ひかり眼科 院長 中田光紀